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日本・ポーランド国交樹立100周年記念
ショパンの音楽とポーランドのピアニズム 開催レポート
レクチャー&コンサート (全国5会場)
【表参道】
2019年12月6日(金)10:00開場 10:30開始
会場:カワイ表参道 コンサートサロン パウゼ

 

  

 ポーランド人作曲家による多彩な作品が収載された、学習者向け楽譜シリーズ『ショパンの国のピアノ曲』(ポーランド音楽出版社、日本語版:全音楽譜出版社)のセミナーが開催されました。登壇者はPWM編集長のダニエル・チヒ博士、ピアニストのイグナツ・リシェツキさんと、木米真理恵さんです。今回扱った小品集(1?2巻)と連弾集の日本語版は来年2月に発売されるものですが、この日は満席とあり、注目度の高さがうかがえます。

 講座はチヒ博士によるレクチャー“ポーランドの音楽史にとってのピアノの役割”でスタート。曲集では現代を含む幅広い時代の作品を網羅しており、同国におけるピアノ作品の発展が感じ取れる内容です。日本で名前は知られていても、演奏機会が少ない作曲家については、作品の傾向などの解説もありました。

 ピアニスト2名によるミニリサイタル&レクチャーでは、小品集第1巻を木米さん、第2巻をリシェツキさんが担当。ショパンのほか、古典的な書法による曲、富士山を題材とした和風なものに、リズムが特徴的なモダンな曲、映画のサウンドトラックなど、多様な10曲が演奏されました。音楽的な演奏を楽しみながら奏法を学べるのも特徴のひとつとあり、ペダリング、強弱のコントロール、フレージングなど、習得できる技術の具体例を挙げ、指導の視点からも本書の活用法を紹介。講座の締めくくりは連弾で『ピアノ連弾第1巻』より、モニュシュコの〈ポロネーズ〉が披露されました。

 「ショパンの音楽は、ポーランド音楽の冒険の入り口」とチヒ博士。同国の音楽文化はショパンの作品から知ることが多いですが、最初にこの楽譜シリーズで作曲家のインスピレーション、スタイルを体感するのも、新たなポーランド音楽の学び方となりそうです。

(R.K.)

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