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黒澤 優芽 & 五条 玲緒 & 後藤 哲大
ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学 ランチタイムコンサート2019・2020 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル Vol.3>
2019年11月20日(水) 11:30開場 12:00開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

  

 11月20日の東京藝術大学ランチタイムコンサート2019 in 表参道〈音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.3〉は、黒澤優芽さんと五条玲緒さんと後藤哲大さんによるジョイントリサイタルとなりました。

 冒頭は黒澤さんのリスト「巡礼の年 第2年『イタリア』S.161よりペトラルカのソネット」第47番と第104番。喜びの表現、痛みの表現それぞれのコントラストが美しく紡がれます。全体にバランス良く、内声の響かせ方、重音の美しさが秀逸。続いて、ワーグナー=リスト「イゾルデの愛の死」。低音から高音までの広がるメロディーをピアノの線で追っていくのが何とも豊か。時に壮大なスケールで、時に甘く、情感たっぷりに聴かせました。

 次は五条さんのプロコフィエフ、ピアノソナタ第7番変ロ長調Op.83。黒澤さんとは一転、イメージをガラリと変えての、勢いを前面に出した演奏となりました。終始推進力を持った1楽章。2楽章では絡む旋律が厚い響きをなし、情熱的に。3楽章は7拍子の勢いも気持ちよく怒涛のクライマックスへ。ピアノをたっぷり鳴らしての演奏となりました。

 最後の後藤さんは、初めに、バッハ「平均律クラヴィーア曲集」第1巻第19番イ長調BWV864を演奏。明るく端正なバッハで、イ長調の響きを印象づけました。そしてそのままバッハ=ブゾーニのシャコンヌニ短調BWV1004へ入り、対照的なニ短調の深い響きをたっぷりと。細部に至るまで音のコントロールが秀逸で、この名作の世界を存分に。過不足なくピアノを会場中に鳴らしました。

 そしてアンコールに3人で、W.F.バッハの「三つ葉のクローバー」。ひとりひとりが一葉となり、この可愛らしい曲を楽しく紡いで、ランチタイムコンサートは終了となりました。

(A.K.)

 

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