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佐藤 太遥 & 和泉 貴子 & 大森 茉莉衣
ランチタイムコンサート 開催レポート
桐朋学園 ランチタイムコンサート2019-2020 in 表参道
<音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル Vol.4 >
2019年11月13日(水) 12:00〜13:00(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
11月13日の桐朋学園ランチタイムコンサート2019 - 2020 in 表参道〜音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル vol.4〜は、佐藤太遥さんと和泉貴子さんと大森茉莉衣さんによるジョイントリサイタルとなりました。まずは佐藤さんのモーツァルトの幻想曲ニ短調K.397。冒頭のテーマをたっぷり響かせ、重々しい序奏。一転しての長調では少し軽やかに。落ちついた重さのあるモーツァルトらしい音をたっぷり聴かせました。そしてショパンのポロネーズ第7番変イ長調作品61「幻想」へ。終始バランスの取れた響きで、特にクライマックスは低音から高音まで、重厚且つ煌びやかに紡ぎ、細かい部分も丁寧に聴かせました。
次は和泉さんのラヴェル「鏡」より4曲。「1.蛾」は、まさに羽ばたく蛾の動きをよく表し高音まで美しく。「2.悲しい鳥たち」は、ふんわり低音を、時にピリリと乗る高音をよく響かせました。「4.道化師の朝の歌」は、躍動感溢れ、低音から高音まで伸びやかに歌われる旋律が叙情豊か、秀逸。一転、「5.鐘の谷」は落ちついて穏やかに締めくくられました。よく鳴るピアノを細やかにコントロールしていたのが印象的でした。
最後は大森さんのラフマニノフ/グリャズノフ編「イタリアン・ポルカ」とリスト「ノルマの回想」。冒頭は可愛らしく、そして次第に難度を帯びる「イタリアン・ポルカ」は、独特なハーモニーをよく響かせ、高音を美しく。続く「ノルマの回想」も、物語を聴かせる如く、中心のメロディーを引き立たせ華々しく煌びやかに、推進力を持っての演奏でした。
そしてアンコールに3人で、ラフマニノフの6手のための3つのピアノ作品より「1.ワルツ」。3人とも絶妙に音を制御できるだけに、お互いよく聴いて、なんとも楽しいワルツ。盛り上げて掉尾を飾りました。
(Y.A)
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