トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2019年-2020年 > 東京藝術大学 ランチタイムコンサート2019・2020 in 表参道

  > 浅野 由紀 & 板舛 李空 ランチタイムコンサート > 開催レポート

浅野 由紀 & 板舛 李空 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学 ランチタイムコンサート2019・2020 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル Vol.1>
2019年10月25日(金) 11:30開場 12:00開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 東京芸術大学ランチタイムコンサート2019 in表参道《音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル》第1回目は浅野由紀さんと板舛李空さんのご出演でした。

 まずは、バッハが好きでずっと憧れていたという2曲、バッハ=ブゾーニ《シャコンヌ ニ短調BWV1004》と《10のコラール前奏曲》より〈目覚めよと呼ぶ声が聞こえBWV645〉に挑戦された浅野さんによる演奏。力強い和音と野太い歌で始まったシャコンヌを、一つのテーマを様々な側面からみるように、時には切なく、場面ごとの魅力を存分に引き出し演奏され、和音の比重や音色など細かいところまで意識し構成されていました。〈目覚めよと呼ぶ声が聞こえBWV645〉では、旋律だけでなく左手が重要な役割を担って曲を進めていき、しっとりと曲を弾ききりました。

 次に、板舛さんがベートーヴェンのソナタから後期の作品である《ピアノソナタ第28番イ長調Op.101》を演奏されました。カンタービレな旋律で、穏やかに紡がれる音楽が心地よい第1楽章、続く第2楽章では現実に引き戻され、付点リズムの跳躍感が特徴的で、まっすぐ、くもりなく届く音が印象的でした。第3楽章は序奏から始まり、第1主題をのびやかで清々しく、第2楽章を想起させる付点リズムの第2主題を経て、展開部へ。さらに最後のコーダでは決然と、華々しく曲が締めくくられました。

 アンコールはお二人の連弾で、ラヴェル《マ・メール・ロワ》より〈パゴダの女王レドロネット〉〈妖精の園〉を披露。磨かれた演奏と、大学1年生らしい初々しいお二人のトークに、会場からは温かい拍手が送られました。

(W.T.)

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2019年-2020年 > 東京藝術大学 ランチタイムコンサート2019・2020 in 表参道

  > 浅野 由紀 & 板舛 李空 ランチタイムコンサート > 開催レポート