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有森 博 & 長瀬 賢弘 ピアノデュオシリーズ 開催レポート
ロシア秘選集 Vol.7「和」
2019年8月6日(火) 19:00開演 (18:30開場)
出演:有森 博(ピアノ) 長瀬 賢弘(ピアノ)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 8月上旬、「有森博&長瀬賢弘ピアノデュオシリーズ―――ロシア秘選集Vol. 7『和』」が開催されました。シリーズ7回目となる今回は、ゲストに掛谷優太さんと伊達広輝さんを迎えて8手編成の作品も取り上げられました。

 

 

 前半は、有森さんと長瀬さんにより2台4手の作品が演奏されました。1曲目のブクステフーデ(ヴァシリーエフ編曲)《オルガンのためのトッカータ ヘ長調》Bux WV. 157は、オルガンの荘厳な響きを思わせる演奏で、各声部の生き生きとした掛け合いも印象的でした。2曲目のプロコフィエフ(グラディリナ、ユリギナ編曲)《交響曲第4番 ハ長調》op.47/112では、総じて前衛的な雰囲気のなかに現れる、繊細な表現や美しい旋律が魅力的に演奏されており、第4楽章のクライマックスに向けての展開も圧巻でした。

 

 後半は、ゲストのお二人を迎えて8手作品が演奏されました。いずれもロシアの作曲家による作品です。カレフ《2台8手のためのスケルツォ》では、変拍子が非常に面白い効果を生み出していました。シチェドリン(チェルパン編曲)《バレエ「せむしの仔馬」より》は、同名のロシア童話をもとにしたバレエ音楽で、それぞれの曲の場面展開が目に浮かぶようでした。ローゼンブラット《日本の主題によるファンタジー》は、2005年に日本で行われた演奏会のために作曲されたものだそうです。《浜辺の歌》、《さくらさくら》、《赤とんぼ》など、おなじみのフレーズが様々な音楽ジャンルの語法で、そして8手ならではの厚みのある響きで展開されていき、瞬く間に惹きつけられました。

 アンコールも盛りだくさんで、グレインジャー《カントリー・ガーデン》、ヴィルベルグ《カルメン幻想曲》、ビベルガン=ノラ《コンサート・ポルカ》、ラヴィニャック《ギャロップ・マーチ》が披露されました。いずれも8手編成の持つ魅力を存分に感じさせてくれるもので、会場全体が音楽の根源的な楽しさに満たされていくようでした。会場からは熱い拍手が送られ、大きな盛り上がりのうちに演奏会は閉じられました。   

(Y. T.)

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