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樽谷 公平 & 樋口 一朗 & 小井土 文哉
ランチタイムコンサート 開催レポート
桐朋学園 ランチタイムコンサート2019-2020 in 表参道
<音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル Vol.2 >
2019年7月3日(水) 12:00〜13:00(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
7月3日の桐朋学園ランチタイムコンサート2019 - 2020 in 表参道〜音楽部門在籍生によるピアノジョイントリサイタル vol.2〜は、樽谷公平さんと樋口一朗さんと小井土文哉さんに よるジョイントリサイタルとなりました。まずは樽谷公平さんのJ.S.バッハのパルティータ第2番ハ短調BWV826。冒頭からよく通る音が印象的。各声部が線を描くかのようなクーラント、どこまでも和声の響きが感じられるロンド、カプリッチョなど、深く丁寧に紡がれました。
次はショパンの「10の練習曲」より変ホ長調Op.10-11。こちらは一転、高音の響きを聴かせ、柔らかく。
続くスクリャービンの「12の練習曲より」嬰ニ短調Op.8-12「悲愴」は、力強くピアノ全体を響かせての演奏となりました。
次は樋口一朗さんのラフマニノフのコレルリの主題による変奏曲Op.42。自在にテンポやリズムが変幻して進んでいくこの曲を、丁寧に、そして重く深く紡いでいきます。情感豊かに音を一つ一つ慈しむかのよう。クライマックスの響きも印象的でした。
最後は小井土文哉さん。まずはショパンのノクターンロ長調Op.62-1。たゆたうような流れに乗せて、どこまでも美しい弱音、たっぷりした響きを作り出します。
そしてコンサートの最後を飾ったのは、幻想ポロネーズ変イ長調変イ長調Op.61。このショパンの晩年の傑作を、緩急強弱のバランスよく、情感たっぷりに演奏。ピアノ全体を響かせ、掉尾を飾りました。
(Y.A)
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