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陳 華 & 福田 優花 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2019 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノジョイントリサイタル Vol.2>
2019年6月12日(水) 12:00〜13:30(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 東京藝術大学大学院の在籍生が出演する、ランチタイムコンサートが開催されました。本ジョイントリサイタルの特徴は、出演者全員が修士課程の1年生であること。この日は陳華(ちん・か)さんと、福田優花さんによる新鮮な演奏を聴くことができました。

 前半は中国からの留学生、陳さんのプログラム。上海音楽院およびサンフランシスコ音楽大学を卒業後、上海音楽院の分校でピアノ講師を務めていらっしゃいましたが、さらなる研鑽を積むために来日。この春から留学生活を送っています。まずは、ブラームス《3つの間奏曲》。速度記号は3曲とも“Andante〜”ではありますが、それぞれに異なる色を与え、内省的な作品の魅力を浮き上がらせます。続くシューマン〈交響的練習曲〉のクライマックスでは、豊かな響きでスケールの大きな演奏を聴かせました。

 後半は福田さんによる演奏です。国内で開催されたコンクールにおいて多数の優勝経験を持ち、ソロ・室内楽問わず演奏活動にも力を注いでいらっしゃいます。1曲目のハイドン〈アンダンテと変奏曲〉はドラマチックに。ベートーヴェンの《ソナタ第18番》は「作曲家の“人好き”である側面が表現されているように思う」と紹介し、終盤における自由な演奏は、特段それを感じられるものでした。締めくくりは、ドビュッシーの《前奏曲集第1巻》。〈とだえたセレナード〉〈沈める寺〉〈パックの踊り〉〈ミンストレル〉の4曲のみではありましたが、音に香りが漂うような福田さんの演奏で全曲を聴いてみたいと思いました。

 ジョイントリサイタルシリーズは、始まったばかり。今シーズンは秋まで続き、あと6回の開催が予定されています。

(R.K.)

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