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藤本 日向子& 田嶋 彩芳 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 くにたちサロンコンサートin表参道シリーズ Vol.27 》
2019年5月9日(木)19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 国立音楽大学出身者によるコンサートシリーズの第27回目。同校出身の藤本日向子さん、田嶋彩芳さんが出演するジョイントコンサートが開催されました。ふたりは附属高校時代からの知り合いということもあり、良い雰囲気に包まれた演奏会となりました。

 前半は、藤本さんの演奏です。現在国立音大大学院2年に在籍中で、今夏よりドイツへ留学を予定されています。プログラムは抒情的な美しさに満ちたシューベルト《4つの即興曲D.899》と、重厚な響きを持つバッハ=ブゾーニ〈シャコンヌ〉の2曲。音に寄り添った慈しむような音色は、藤本さんのお人柄が表れているかのようです。

 後半の田嶋さんは国立音大を卒業後、ハンガリーに留学。現在は演奏活動のほか、指導にもあたられています。まずは、ハイドンの《ソナタ第31番Hob.XVI:46》。軽やかに、様式を捉えた演奏を聴かせます。続くリストの〈ペトラルカのソネット第47番〉はスケールの大きな演奏、そして〈スペイン狂詩曲〉は情熱的に。それまでの空気を一変させ、鮮やかに、力強く弾ききりました。

 本編最後は藤本さんがステージに戻り、ピアソラ〈リベルタンゴ〉を連弾で披露。歯切れ良く、華やかでスリリングな演奏に会場からの拍手も一段と大きくなります。

 アンコールに先立ち、藤本さんは「田嶋さんは知り合った頃から私を可愛がってくださり、最も尊敬できる先輩です。今回、ともに演奏できる貴重な機会を与えてくださった先生方、またカワイの皆様に感謝しています」と挨拶。アンコールは再び連弾で、ブラームス《ハンガリー舞曲第6番》でした。ピアノへの深い愛情を感じられたコンサート、一層のご活躍を期待しています。

(R.K.)

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