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第4回フジタ・マスタークラス 開催レポート
本場ヨーロッパで絶賛された世界的ピアノ三重奏団
フジタ・ピアノトリオと夢のレッスン・共演を表参道で!
2019年5月3日(金)〜 5月6日(祝)
5月3日(金)〜5月5日(日):公開レッスン
5月6日(月・祝):コンサート “フジタ・マスタークラス Festival”
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 それぞれが優秀な演奏家である藤田めぐみさん(Pf)、ありささん(Vn)、ほのかさん(Vc)の3姉妹で結成されたピアノ三重奏団フジタ・ピアノトリオが、ゴールデン・ウィークの後半5月3・4・5日の3日間にわたりマスタークラスを開催し、その翌日の十連休最終日に受講生がその成果を披露するコンサート、第4回フジタ・マスタークラスFestivalが行われました。

 このマスタークラスの特色は、最初の演奏の録画と、このコンサートでの演奏の録画の両方を各受講生に渡されること。両方を聴けば(見れば)、3日間のレッスンを受けた結果、演奏がどのように変化したかを自身で感じることができます。

 今回のコンサートでは、3人と4組の受講生、合計12名がその成果を披露しました。

 最初は、同じアマオケ仲間で10年くらい前に結成したというtrio KTM。曲目はブラームスのピアノ三重奏曲 第2番 ハ長調 Op.87から第1楽章と第2楽章。ピアノの大村さんはオーケストラではヴィオラを弾いているそうですが、ピアノもなかなかのもの。10年来のトリオだけに、3人共非常に頑張った、とてもまとまった演奏を聴かせてくれました。

 次は15歳からチェロを始め、大学で国際関係史を教えている現在もずっと続けているという半澤朝彦さん。フジタ・ピアノトリオの藤田めぐみさんのピアノとのデュオで、ショパンのチェロ・ソナタ ト短調Op.65から第1楽章を演奏しました。演奏を楽しんでいる様子が伝わってきました。

 3番目は現在浜松西高校2年生で、同校の弦楽部やジュニアオーケストラ浜松で活動中というヴァイオリンの牧野はるかさんと、桐朋学園大を経て東京音大大学院修士課程を修了し、演奏活動と後進の指導も行っているピアニストの中西るみ子さんのデュオで、ブルッフの「スコットランド幻想曲」Op.46から第4楽章フィナーレ。まだ高校生ながらテクニックもしっかりしていて、中西さんの伴奏を得て、歯切れの良い、メリハリの利いた演奏を聴かせました。

 休憩を挟んで第2部は、2011年に室内楽のサークルで知り合い、意気投合したというヴァイオリンの小島暁子さんとピアノの中村圭子さんのデュオ。お二人とも大好きだというブラームスのヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第2番 イ長調 Op.100から第1楽章を、なかなかしっかりした演奏で聴かせてくれました。

 次は、武蔵野音大ピアノ科を卒業し、演奏活動と自宅で子どもから大人までを指導しているというピアニストの中山理彩さん。ショパンのバラード 第1番 ト短調 Op.23を演奏。さすがに演奏活動をしているだけあって、とても素敵なショパンでした。

 長岡市でチェロを楽しんでいるという大原喜代美さんは、今回のマスタークラスが3回目の参加。来年、地元でのコンサートで友人たちの弦楽合奏と合わせて弾くというハイドンのチェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.・b-1から第1楽章と第2楽章を、国立音大ピアノ専攻出身の伴奏ピアニスト服田万佐実さんの伴奏で演奏しました。一所懸命さがとてもよく伝わってくる演奏でした。

 受講生最後は、1年に1楽章ずつ受講しているというチェロの星野志保子さん。メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲 第1番 ニ短調 Op.49から今年受講した第4楽章フィナーレを、フジタ・ピアノトリオの藤田ありささんと藤田めぐみさんと共に演奏しました。音色も音程もなかなかしっかりしているようで、2人に支えられて良い演奏になりました。

  

 再びの休憩後は、いよいよフジタ・ピアノトリオの登場です。茅田俊一作曲のヴァイオリン、チェロ、ピアノ(ピアノトリオ)のためのシチリアーナ(シチリア舞曲)変ホ長調(2018)(初演)と、ラヴェルのピアノ三重奏曲 イ短調が演奏されました。さすがに息の合ったトリオで、素晴らしい演奏でした。この演奏で、今回のマスタークラスは全ての予定を終了しました。

(K.Y.)

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