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井関 花 & 内田 優那 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.3>
2018年12月12日(水) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 12月12日の東京藝術大学ランチタイムコンサート〈音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタルvol.3〉は井関花さんと内田優那さんのご出演です。

 前半は井関さんのラフマニノフ《前奏曲 Op.32-12》で始まりました。単音で奏でられる主旋律が次第に和音を伴って音響が広がっていく様子、美しく切ない感情をみせる表現力が聴き手の心を掴みます。続くリストの《超絶技巧練習曲第11番〈夕べの調べ〉》では夕方の夕焼けの風景の時間変化を想像できるような構成になっており、その過程でふっと表情を変える井関さんの絶妙な演奏が曲の魅力を最大限に引き出します。「ダンスに誘い出すようなエレガントな空気を創り出し」と井関さんが解説されたスクリャービンの《ワルツ Op.38》。旋律を単調にひとつなぎに歌うのではない、様々なアプローチ、仕掛けが感じられる歌い方が粋で、印象的でした。

 後半の内田さんはシューマンの《アベッグ変奏曲Op.1》とショパンの《スケルツォ第4番ホ長調Op.54》を演奏。アベッグ変奏曲はシューマンが20歳の時に作曲された曲です。きらびやかに駆け巡る右手は清々しく、すっきりと変奏曲をまとめられました。スケルツォ4番はスケルツォ1,2,3番に比べ「冗談」というスケルツォの意味に近い明るい曲調です。軽妙な音型が多く現れ、早い打鍵による音の粒が美しく曲を彩りました。

 演奏と対照的に初々しさの残るお二人のお話の後、ラヴェルの《スペイン狂詩曲》より第4曲〈祭り〉がアンコールで演奏されました。情熱的で、ラテンの少し脱力した魅力的な旋律も楽しめ、お二人のそれぞれの持ち味が活かされた連弾でした。

(W.T.)

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