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千葉 まりん & 住田 琴海 ピアノジョイントリサイタル開催レポート
《 東京音楽大学 表参道 サロンコンサートVol.44 》
2018年
12月5日(水) 18:30 開場 19:00 開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 12月5日の《東京音楽大学 表参道 サロンコンサート》第44回目は千葉まりんさんと住田琴海さんのご登場です。千葉さんは現在東京音楽大学器楽専攻ピアノ演奏家コース1年に在籍、住田さんは同じくピアノ演奏家コースの3年に在籍中です。

 まずは千葉さんの演奏から。ショパンの《2つの夜想曲Op.27》より変ニ長調を、続けて《ポロネーズ第7番変イ長調 Op.61〈幻想ポロネーズ〉》を演奏されました。夜想曲では、はじめ一本のメロディーラインが徐々に和声付けされ厚みを持っていく様子が丁寧に、そして優雅に表現されていました。〈幻想ポロネーズ〉は、冒頭の力強い和音から抜け出すような美しいアルペジオに導かれ、ダイナミックに展開。ポロネーズのリズム要素を組み込みながらも全体的には幻想曲で、柔和なイメージを持ち、しなやかな演奏でした。千葉さんのプログラムの最後はベートーヴェン作曲の《ピアノソナタ第23番へ短調 Op.57〈熱情〉》。凛とした音が印象的で、弱奏と強奏が現れる過程は感情が湧き起こってくるようでした。第三楽章のAllegro ma non troppoからPrestoに向かう場面では、低音をうまく使い和音をコントロールされていて、最後まで集中が途切れない、引き込まれる演奏でした。

 住田さんがプログラムに選ばれたのはスカルラッティ作曲の、《ピアノソナタ ロ短調K.87/L.33》、《ピアノソナタ 変ロ長調 K.202/L.498》《ピアノソナタ イ長調 K.39/L.391》とラヴェルの《クープランの墓》です。プログラムノートに、スカルラッティのソナタは対位法的な旋律が美しいK.87、鳥の声が聞こえるようなK.202、技巧的で華やかなパッセージが印象的なK.39と住田さん自身が書かれていた通り、それぞれの曲で異なる曲想を意識され演奏されていました。どの曲も輪郭がくっきりとした端正な音で、力強い音でも力まず豊かな響きを持っていました。K.39では、打鍵の速さが印象的で、一つ一つの音へのこだわりが感じられました。続くラヴェルの《クープランの墓》ではそれぞれの曲の構成を意識し音をコントロールされていて洗練された演奏。誠実に曲に向かう演奏に、清々しい気持ちになりました。

 アンコールではチャイコフスキーの《くるみ割り人形》より〈金平糖の踊り〉と、〈トレパック〉が息ぴったりの連弾で溌剌に演奏され、コンサートは締めくくられました。

 これからのお二人のますますのご活躍が楽しみです。

(W.T.)

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