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日本ショパン協会 第286回例会
池田 洋子 ピアノリサイタル 開催レポート
2018年9月28日(金)開演 18:30 (開場 18:00)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 ショパン協会のリサイタルシリーズに、関西を中心に活動されている池田洋子さんが出演されました。藝大在学中にフランスへ留学し、日本人として初めて演奏家資格を取得。帰国後は名誉教授を務める神戸女学院などにおいて長年指導にあたり、現在もソロ、室内楽で演奏活動を続けていらっしゃいます。東京では久々に開催されるリサイタルとあり、多くの人が来場しました。

 この日のプログラムに並んだのは4名の作曲家の名曲で、どれも池田さんの十八番とのこと。前半はモーツァルト《ソナタK.331》、ドビュッシー《前奏曲集第1集》より〈デルフォイの舞姫〉〈音と香りは夕暮れの大気に漂う〉〈アナカプリの丘〉〈亜麻色の髪の乙女〉〈ミンストレル〉、ラヴェル《ソナチネ》。休憩後はショパン〈バラード第3番〉、《3つのマズルカ》、〈バラード第4番〉を取り上げました。とくにラヴェルでの淡い光が繊細に変化する響き、童心を思い出させるようなみずみずしい音が印象的でした。後半のショパンは優美な美しさのなかに、根底に流れるエネルギーの強さを感じさせました。

「場所を問わずコンサートに出演していたものの、出産以降は家族のことを考え、大阪を中心に演奏活動を続けてきました。東京にいる友人が“ぜひ東京でコンサートを”と言ってくれていたこともあり、今日はそれを叶えられてとても幸せです」と話し、アンコールにショパンの2曲、〈ノクターン第2番〉と〈ワルツ第2番〉を披露。終演後のホワイエは池田さんとの歓談を待つ来場者であふれ、あたたかな雰囲気に包まれました。2年後の2020年は、演奏活動60周年の記念イヤー。これからも心ある演奏を、多くの人に届けてほしいと願います。

(R.K.)

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