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林 秀光 記念コンサート Vol.6 開催レポート
〜Homage&Gratitude〜
2018年9月27日(木)19:00開演(18:30開場)
出演:山崎圭子、進藤郁子、岩下佐和子(以上、ピアノ)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 ピアニスト、指導者として大きな功績を残した故・林秀光氏を偲び、毎年門下生が開催している「林秀光 記念コンサート Homage & Gratitude」。第6回となる今回は、山崎圭子さん、進藤郁子さん、岩下佐和子さんが出演されました。

 山崎さんは、恩師との思い出のある作品ということで、ムソルグスキーの組曲《展覧会の絵》を演奏されました。各曲の個性が伝わってくる演奏で、特に〈古城〉での哀愁に満ちた響きが美しかったです。〈プロムナード〉でのまっすぐで芯のある音も印象的。曲から曲へのつながり方も自然で、まさに展覧会で絵画を見てまわっている様子が目に浮かぶようでした。

 進藤さんは、ドビュッシーの『前奏曲集 第I巻』より〈VIII. 亜麻色の髪の乙女〉と、ショパンの《ピアノソナタ第2番》「葬送」op. 35を演奏されました。恩師からの言葉を受け、「一生勉強し続けたい」作品として、この2曲をプログラムに選ばれたそうです。ショパンのソナタは特に低音がよく効いた演奏。第3楽章「葬送行進曲」の中間部での穏やかな旋律は、聴く者を優しい気持ちにさせてくれるものでした。

 岩下さんは、ドビュッシーの『前奏曲集 第II巻』より〈I. 霧〉〈II. 枯葉〉〈III. ヴィーノの門〉〈IV. 妖精はよい踊り子〉〈V. ヒースの茂る荒地〉〈VI. 風変わりなラヴィーヌ将軍〉〈VII. 月光の降りそそぐテラス〉〈VIII. 水の精〉〈X. カノープ〉〈XII. 花火〉の10曲を演奏されました。特に、透明感のある高音が美しく、〈月光の降りそそぐテラス〉や〈水の精〉、〈カノープ〉での神秘的で幻想的な雰囲気の表現も素晴らしかったです。

 当日はあいにくの雨模様だったにもかかわらず、会場は満席。最後にお三方が舞台に登場されると、温かな拍手が送られ、和やかな雰囲気のなかで演奏会は閉じられました。

(Y. T.)

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