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クロイツァー記念会 第42回例会
クロイツァー賞受賞者による演奏会 開催レポート
出演:橋詰香菜、上坂愛美、秋元孝介(以上、ピアノ)
2018年7月14日(土) 開演:午後6時00分(開場:午後5時10分)
会場:
東京文化会館小ホール
※開演前、午後5時20分〜午後5時40分 小ホールロビーにて、
SPレコード鑑賞会『蓄音機で聴くレオニード・クロイツァー』を特別開催。

 

 

 ロシア生まれの音楽家、レオニード・クロイツァー。1931年に初来日、1942年以降は日本に永住し、ピアニストの育成に力を注ぎました。没後、門下生や関係者が『クロイツァー記念会』を設立し、同会により制定されたクロイツァー賞は、縁深い東京藝術大学、国立音楽大学、武蔵野音楽大学の各大学院ピアノ専攻の最優秀社にに贈呈されています。2017年度の受賞者として、橋詰香菜さん(国立音楽大学大学院)、上坂愛美さん(武蔵野音楽大学大学院)、秋元孝介さん(東京藝術大学大学院)が記念演奏会に出演しました。

 橋詰さんはシェーンベルク《6つのピアノ小品》、ベルク《ソナタ》、ブラームス《4つのピアノ小品》の3曲。調性が機能していない作品もありますが、3曲全体がどこか1本の道で繋がったように感じられ、まとまりのある綺麗な世界観を作り上げます。

 上坂さんはラフマニノフの《幻想的小品集Op.3》より〈エレジー〉〈メロディー〉〈道化師〉の3曲と、《ソナタ第2番》を披露。作曲家特有の豪放さと、夢見るような叙情性の両方を表現した演奏でした。

 ふだんからロシア作品を演奏する印象が強い秋元さんは、ムソルグスキー《展覧会の絵》を披露。それぞれ鈍い銀色、くすんだ金色や色合いの濃淡などを描き分け、どの曲でも強い個性を放っていました。

 

 また、開演前のロビーでは、昨年好評だったクロイツァー氏本人のレコードを聴く企画も行われました。クロイツァー記念会会長で、氏の孫弟子にあたる植田克己氏(クロイツァー記念会会長)が選曲、進行・解説を務め、モーツァルト〈トルコ行進曲〉、ショパン〈バラード第3番〉〈ワルツ第7番〉、ブラームス〈ワルツ第15・3番〉と約20分にわたるプログラムを堪能しました。

(R.K.)

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