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三好 朝香ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.5>
2018年7月5日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 7月5日の東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道は三好朝香さんのご出演でした。

 冒頭はモーツァルト《ピアノソナタ第4番変ホ長調KV.282》。1楽章がアダージョで始まるという珍しい構成で作曲されたソナタを瑞々しい音色で演奏され、新芽が成長していくような伸びやかさがありました。

 次に演奏されたラヴェルの《クープランの墓》より〈Prelude〉、ではご自身が解説してくださったようにさらりと流れて美しく、そして同音連打が散りばめられた〈Toccata〉では高い技術を披露されました。

 ショパンの《24の前奏曲》より〈雨だれ 変ニ長調Op.28-15〉に続けて演奏された《ポロネーズ第6番「英雄」変イ長調Op.53》ではキレの良い和音掴みで、中間部の左手のオクターブは軽やか、全体的に華やかに弾ききりました。

 最後に演奏されたのはシマノフスキ作曲《変奏曲変ロ短調Op.3》。シマノフスキはポーランド出身で、母国のリズム感を大事にしながら新たな手法を取り入れていて、ショパンの影響だけでなくスクリャービンの影響がみられる作曲家だそうです。しっとりとした雰囲気の中、メロディーが内声にくっきりと奏でられ、透明度の高い音が浮かび上がる美しい変奏や情熱的な変奏を経て進んでいく様子は、変奏曲でありながらも壮大な物語を辿っていくようでした。

 アンコールにはロシアの作曲家リャードフの《舟歌Op.44》を演奏されプログラムを締めくくられました。雨が降っていたにもかかわらず大勢のお客様がいらっしゃいました。トークからは三好さんの明るいお人柄が伝わってくるようでした。今後のご活躍も楽しみです。

(W.T)

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