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坂本 リサランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.4>
2018年6月28日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 東京芸術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道の4回目となる6月28日は坂本リサさんのご出演でした。

 まず演奏されたのはショパン作曲《ノクターン ロ長調Op.62-1》です。柔らかでなめらかに奏でられる美しいメロディーは聴く人を穏やかな気持ちにするよう。ノクターンの夢想的な雰囲気に引き込まれました。

 次にバッハ作曲《カプリッチョ「最愛の兄の旅立ちにあたって」変ロ長調BWV992》、バッハ=ブゾーニ《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》より〈シャコンヌ ニ短調BWV1004〉を演奏されました。坂本さんが「厳格なイメージのあるバッハが宮廷楽長になるお兄さんの旅立ちにあえて表題をつけた曲」とご説明くださった通り、カプリッチョは風景が思い浮かぶようでした。続けて演奏されたシャコンヌは亡くなった最愛の妻への思いが込められ、妻との思い出を懐かしむような情熱的な作品です。後半の右手で何度も鳴り響く音が時間をかけて力を持ちクライマックスに向かっていく様子は見事で、芯のある音に圧倒されました。2曲続けて演奏されたことで、宗教音楽としての威厳なイメージを持ったバッハとは異なる一面を強く感じられたのではないでしょうか。

 最後に演奏されたのは、7つのワルツと、エピローグからなり幻想的な雰囲気を持つラヴェル作曲《高雅で感傷的なワルツ》でした。ワルツならではの軽やかさを、力の加減とタッチで絶妙に表現。前曲までと一変した雰囲気で演奏の幅に魅了されました。

 坂本さんのこれからのご活躍も楽しみです。すてきな演奏をありがとうございました。

(W.T.)

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