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木本 秀太ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道
＜大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.2＞
2018年6月6日(水) 12:00〜12:45（11:30開場）
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
冒頭はハイドンのピアノソナタ第58番ハ長調。動きを持った軽やかな演奏でコンサートは始まりました。特徴ある装飾音も丁寧に紡ぎ、それでいて勢いのある演奏。
次はショパンの舟歌嬰ヘ長調Op.60。重めの音での冒頭の和音、響きを重ねるごとに勢いも増し、低音もたっぷり聴かせました。転調を重ねた後の後半、自然の流れのうちにスッと叙情性が表れるのが見事。コンサート前半の盛り上がりを見せました。
続いて、バッハ＝ブゾーニの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータよりシャコンヌニ短調は、ご自身が解説で語ったように「ピアノの限界を追求」することを重ねて体現するかのごとく、ピアノをよく鳴らして勢いを持って弾ききりました。
最後はバラキレフの東洋風幻想曲「イスラメイ」。中間部との対照も美しく、スケールの大きな演奏となりました。
アンコールはアルベニスのイベリア第２巻より「トゥリアーナ」をテンポよく。
ハイドンからアルベニスまで、多岐にわたる時代と地域の名曲を60分のうちに魅せた木本さん。どれも弾きこんであるとよくわかる、素晴らしい演奏でした。
（K.A.)
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