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飯島 聡史&横山 紘子ピアノ・ジョイントリサイタル
開催レポート
《 くにたちサロンコンサートin表参道シリーズ25 》
2018年5月8日(火)19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 国立音楽大学出身の若手ピアニストが出演する、コンサートシリーズの25回目。この日は卒業生の飯島聡史さんと横山紘子さんが、ジョイントコンサートを開催しました。

 最初にステージに上がったのは、この春より同大大学院研究科に籍を置く飯島さん。プログラムノートに「自由に、多彩に演奏すべきでは」と記したバッハ〈トッカータBWV911〉では、多彩な表情をつけた演奏。続くハイドン《ソナタ第62番》は、ユーモア精神と即興性に富んでいて、作曲家の明るい性格までも伝わってくるようです。最後は華やかな技巧のショパンの〈ロンドOp.16〉で締めくくられました。

 後半は横山さんのリサイタルです。大学院研究科を修了し、現在同大附属小学校においてピアノの指導に当たっていらっしゃいます。披露したのは、対照的なソナタ2曲です。モーツァルト《ソナタ第13番》は、息の長いフレーズや美しいテーマなど、作曲家の特徴がよく表れた作品。自然な音楽の運びで、純粋な演奏でした。2曲目のラフマニノフ《ソナタ第2番》は、モーツァルトとは雰囲気も大きく変わり、終始熱のこもった演奏です。第1・3楽章では引き締まった音で力強い演奏を聴かせ、間に置かれた幻想的な第2楽章でのエレガントな響きが印象的でした。

 在学中は共に加藤一郎准教授の門下生として学んでいたこともあり、演奏後のトークでは仲の良さもうかがえ、あたたかな時間となりました。夜の公演にはめずらしく子供の姿もあった満員の会場に向けて「聴いてくれて胸がいっぱい!」と声を揃えたふたり。アンコールとして連弾曲、フォーレ《ドリー》より〈子守歌〉を披露してくださいました。

(R.K.)

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