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中道 舞ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.1>
2018年4月24日(火) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 4月24日の東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〈大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.1〉は、中道舞さんの出演となりました。

 冒頭はショパンの3つのマズルカOp.59、静かに叙情豊かに、a-mollから。As-durではより動きをもって、fis-mollではピアノ全体を響かせての演奏。ショパンの静的な世界へ引き込みました。

 シューマンのアベッグ変奏曲では、一転して明るく軽やかに。冒頭の音形abegg(=アベッグ)を美しく響かせました。先ほどのショパンのマズルカより、音色もタッチも明るくなりました。

 次は再びショパン、12の練習曲よりOp.25-11イ短調「木枯らし」。低音をたっぷり鳴らし左手のメロディーは印象的に、右手は軽やかに。コーダへ向けて推進力をもって弾きすすめ、最後のa音もたっぷり余韻をもって。

 最後は、バッハ=ブゾーニの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ」より、シャコンヌニ短調BWV1004。中道さん自身がおっしゃるように、パイプオルガンをイメージさせるような、音を会場いっぱいに響かせる演奏。ペダル使いが巧みでもあるからか、和声のすべてが明確で内声部もよく聞こえ、ピアノという楽器を存分に鳴らしきった名演でした。

 アンコールには、ラフマニノフの「楽興の時」より第5番。バッハ=ブゾーニで熱くなった会場を鎮めるような、静かな温かさに満ちた演奏でコンサートは締めくくられました。

 各曲の演奏の合間に挟まれる中道さん自身の曲目解説も簡潔でわかりやすいものでした。「人生初めての一人でのコンサート」とのことでしたが、とてもそんな風には思えない、堂々とした佇まい、細やかなピアノ。今後の演奏活動が楽しみです。

(K.A.)

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