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掛谷 優太 & 河尻 広之 & 久保 真希
ランチタイムコンサート開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.12>
2018年3月29日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 3月29日パウゼにて、『東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル』シリーズの最終回が催されました。本日ご出演されたのは、掛谷優太さん、河尻広之さん、久保真希さんです。多くの聴衆が見守る中、それぞれ熱演を繰り広げられ、大変充実したひとときとなりました。

 最初に登場されたのは久保さんで、左手のための作品を披露されました。1曲目のスクリャービン《左手のための2つの小品》Op.9より第2曲〈夜想曲 変ニ長調〉では、繊細で多彩な音色と立体感のある響きが美しく表現され、2曲目のバッハ=ブラームス《シャコンヌ(左手のための編曲)》では、旋律の細やかな表情と対位法的な動きが丁寧に表現されておりました。いずれも、左手のみでの演奏とは思えないほどの滑らかさと豊かな響きが印象的でした。

 続いて登場されたのは掛谷さんで、シューベルト《ピアノソナタ第13番 イ長調》D.664を披露されました。まるで自然の中を散歩しているような清々しい表現がなされていた第1楽章、心地よい静寂の中に孤独さを感じる第2楽章、無邪気で可愛らしい第3楽章。瑞々しい音色と伸びやかで歌曲的な息づかい、主題やモティーフなどが対話しているような表現は、大変魅力的でした。

 最後は河尻さんです。冒頭のラフマニノフ《幻想的小品集》Op.3より第4曲〈道化師〉では、実際に道化師の芸を観ているような臨場感のある演奏を、続くラフマニノフ=コチシュ《ヴォカリーズ》Op.34-14では、神秘的でしっとりとした表現が美しかったです。そして、メトネル《忘れられた調べ第二集》Op.39より第5曲〈悲劇的ソナタ〉では、ダイナミックで物語性の溢れる演奏を披露されました。

 盛大な拍手に応えられ、ご挨拶共にアンコールとして、お三方の連弾でバーンスタイン《キャンディード》より〈序曲〉を聴かせてくださり、生き生きとした演奏で聴衆をさらに沸かせました。お三方のさらなるご活躍を心より期待しております。

(K.S.)

 

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