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藤井 鴻気 & 細川 萌絵 & 横井 綾太
ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.11>
2018年3月23日(金) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 毎回好評を博している『東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル』シリーズ。第11回を迎える本日は、藤井鴻気さん、細川萌絵さん、横井綾太さんがご出演されました。

 トップバッターは藤井さんで、ラフマニノフ《ピアノソナタ第2番変ロ短調》Op.36(1931年改訂版)を演奏されました。渦巻くように滑らかな音の流れと、美しい音色による和声やモティーフの繊細な表現が印象的でした。とりわけ、第2楽章において上記の表現の美しさが十二分に発揮されており、この楽章の叙情性が一層引き立っておりました。

 次は細川さんです。ラヴェル《クープランの墓》より第1曲〈プレリュード〉、第3曲〈フォルラーヌ〉、第4曲〈リゴードン〉、第5曲〈メヌエット〉、第6曲〈トッカータ〉を披露されました。それぞれの曲で、細やかな装飾と様式感などの古楽的な要素とラヴェルの近代的で洒落た響きが絶妙に表現され、幻想的な美しさを湛えておりました。

 最後に登場されたのは横井さん。ショパン《エチュード》よりOp.25-5、Op.10-1では、2曲共に分散和音やパッセージの表情が微細に表現されており、プロコフィエフ《ピアノソナタ第6番イ長調》Op.82より第1楽章と第4楽章では、この曲のリズムが効果的に生かされたキレのある演奏と、映像として飛び込んでくるような鮮やかな表現が興味深かったです。

 盛大な拍手に応えられ、アンコールは6手連弾でツェルニー《ベッリーニのオペラ「モンテッキ家とカプレーティ家」の主題のよる華麗なる変奏曲》より〈フィナーレ〉を。豪華で楽しげな演奏を披露され聴衆をさらに沸かせました。お三方共に高い集中力による熱演を聴かせてくださり、大変素敵なリサイタルとなりました。今後のさらなるご活躍を期待しております。

(K.S.)

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