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平柳 美乃 & 福岡 拓歩 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.10>
2018年3月15日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 昨秋スタートした東京藝術大学1年生の学生による、ピアノジョイントリサイタルシリーズ。第10回目は、平柳美乃さんと福岡拓歩さんによるステージです。

 平柳さんがまず披露したのは、リスト《巡礼の年第2年イタリア》より〈婚礼〉と〈サルヴァトール・ローザのカンツォネッタ〉。1曲目では徐々に響きを増しながら盛り上がり、2曲目はおどけた雰囲気の作品で、幕開けにふさわしい演奏を聴かせます。続いて演奏されたのはグラナドスの《ゴイェスカス》より〈愛の言葉〉。ふたつの主題が変奏され、多様な愛の表情を描き出しました。

 福岡さんのプログラムには、異国感あふれた作品が並びます。まずは、ドビュッシーの《版画》よりガムラン音楽の影響が感じられる〈塔〉と、フランスの庭園に降る雨が描写された〈雨の庭〉。そして情熱的な舞が紡ぎ出された、リストの〈ハンガリー狂詩曲第2番〉。異なるキャラクターを持つ3曲は、どの演奏も聴いていて楽しいものでした。

 アンコールはふたりでフォーレの連弾作品、《ドリー》より〈スペインの踊り〉。華やかな終曲を、弾けるような演奏で締めくくりました。

 コンサートシリーズは、残すところあと2回。若手ならではの演奏を、ぜひ会場でご堪能ください!

(R.K.)

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