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東日本大震災 被災地植樹支援
チャリティーコンサート at カワイ表参道 開催レポート
2018年3月11日(日) 開演15:00 (開場 14:30)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
『東日本大震災 被災地植樹支援チャリティーコンサート』が開催されました。会場にはその趣旨に賛同する多くの方が集まり、武蔵野音楽大学から古市明里さん(4年)、卒業生の堀内亮さんと、永岡信幸准教授の3名が出演。演奏に先立ち、追悼のための黙祷を捧げました。現在ヴィルトゥオーゾ学科に在籍している古市さんは、リスト〈演奏会用大独奏曲〉を披露。穏やかな側面や悲劇性、激しさを持った力強い大曲の演奏は、密度の濃いものでした。
続いて、堀内さんはラフマニノフ《10の前奏曲》より抜粋で5曲。雄大な自然を感じさせるおおらかな作品を中心に、時に作曲家特有の劇的な盛り上がりのあるものなど、第1・2・4・7・10番を披露しました。幸せに満ちた雰囲気で奏された終曲が、特に印象に残ります。
永岡准教授はショパン〈ノクターン第17番〉、《ソナタ第3番》の2曲。さらに演奏後の会場の拍手に応え、〈ノクターン第20番〉(遺作)をアンコールとして弾かれました。ふくよかな音色で静かに会場を包み込む音楽には祈りの気持ちが込められ、心に染み入るものでした。
音楽を通じた復興支援活動は震災が発生した1ヵ月後より定期的に行っており、このようなイベントは今後も継続していくとのことです。また、この日は東京のほか、仙台、横浜、名古屋、大阪の4会場でチャリティーコンサートが開かれており、全5公演の収益および会場で募った寄付金はカワイの森育成会を通じ、海岸防災林再生のために役立てられます。宮城東部沿岸部にはこれまでにクロマツの苗木を1700本、今年はさらに500本が新たに植樹される予定です。
(R.K.)
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