トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2018年 > 東京藝術大学 ランチタイムコンサート in 表参道

 > 佐々木 隆介 & 佐藤 麻里亜 ランチタイムコンサート > 開催レポート

佐々木 隆介 & 佐藤 麻里亜 ランチタイムコンサート開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.7>
2018年2月20日(火) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 2017年11月から行われている全12回にわたる「東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル」の第7回は、佐々木隆介さんと佐藤麻里亜さんの登場です。

 最初は佐々木隆介さんの演奏です。曲目はリストを2曲。1曲目は「コンソレーション 第3番」。全6曲の中で最も知られた作品で、「愛の夢」第3番と共によく演奏されます。この名曲を佐々木さんは、静かに優美に演奏しました。コンソレーション(慰め)の名のとおり、聴いていてホッとする演奏でした。

 2曲目は「巡礼の年 第1年『スイス』S.160」より第6番『オーベルマンの谷』です。文学作品と結び付いたこの曲は、「第1年」の中で最も演奏時間が長い大曲で、冒頭の下降音型の主題が少しずつ変化して全曲を通して現れますが、佐々木さんの演奏は叙情的な部分と激しい部分とのメリハリもあり、全体としてとてもよくまとめられていました。

 佐々木さんは叙情的な演奏がとても素晴らしく、聴く者の心を癒してくれるような印象を受けました。

 続いて佐藤麻里亜さんです。曲はラフマニノフのピアノ・ソナタ第2番変ロ短調Op.36(1931年版)です。1913年に作曲したものを、ショパンのソナタの演奏時間に合わせて、作曲者自身が1931年に大幅に縮めた版です。縮めたと言っても、手の大きさや高度なテクニックが必要なことは言うまでもなく、難曲であることに変わりはありません。ラフマニノフの特徴がよく現れた大曲です。この曲を女性ピアニストが演奏するのは大変だと思いますが、佐藤さんはなかなかスケールの大きな演奏を聴かせてくれました。まだ大学1年生ということを考えれば、非常によくまとまった好演奏でした。

 アンコールにはハチャトゥリヤンの「剣の舞」を、プリモが佐藤さん、セコンドが佐々木さんという連弾で聴かせてくれました。非常に勢いのある演奏で、クライマックスでは立ち上がってプリモとセコンドが演奏しながら交代するという趣向も見せて、満員の聴衆から大きな温かい拍手を浴びていました。お2人共これからの精進で更に大きく成長するのが楽しみです。

(K.Y.)

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2018年 > 東京藝術大学 ランチタイムコンサート in 表参道

 > 佐々木 隆介 & 佐藤 麻里亜 ランチタイムコンサート > 開催レポート