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黒沼 香恋 & 小林 小百合 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.6>
2018年2月7日(水) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 2月7日の東京藝術大学ランチタイムコンサート2018 in 表参道〈音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.6〉は、黒沼香恋さんと小林小百合さんの出演となりまし た。

 まずは黒沼さんの、バッハ=ブゾーニのシャコンヌニ短調。冒頭からたっぷり和声を響かせ、一音一音を丁寧に紡いでいきます。ピアノ編曲ならではの低音を響かせる箇所も、ピアノとしっかり対話しながら。そしてユニゾンの部分はより繊細に。一気に観客を引き込みました。

 次はショパンの「英雄ポロネーズ」。緊張感漂う序奏から一気にきらびやかな主題へ。技巧の難しさを感じさせることなく、推進力を持って迫力たっぷりにフィナーレまで弾ききりました。

 次は小林小百合さんのスクリャービンのピアノソナタ第3番。「スクリャービンの心理的動揺が伺える」この壮大で情熱的な作品を、重みある音で紡ぎます。特徴ある付点のリズムも印象的に、そして和声感たっぷりに。その中で響く細かな音の粒も美しく歌われました。そして緊張感に満ちた突然のフィナーレへ。観客と共に、消えた音を追いかけるようなその後の静寂が印象的でした。

 アンコールには、アムランの『サーカス・ギャロップ』が、黒沼さんと小林さんの連弾で演奏されました。二人で編曲も加えたとのことで「演奏がどうなるかわからない」との言葉もありましたが、なんのなんの、二人は低音から高音まで縦横無尽に楽しげに音を操り、楽器を充分に響かせ、その大変な技巧も相まって、満員の観客を沸かせ、熱気のうちにコンサートは締めくくられました。

(K.A.)

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