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ピアニスト 田崎悦子 in Joy of 室内楽シリーズ Vol.11 開催レポート
(Chamber music series Vol.11)
〜日本を代表するアーティストとヤング・アーティストのコラボレーション〜
公開リハーサルよりコンサートまで
監修: 田崎 悦子
ゲスト・アーティスト: チェロ 新倉 瞳
出演:田崎悦子(ピアノ)、新倉瞳(チェロ)
ヤングアーティスト:
城所 素雅(ヴァイオリン)、佐々木 綾(ヴァイオリン)、
田中 玲(ヴィオラ)、中島 英寿(ピアノ)、藤川 天耀(ピアノ)
コンサート
2017年12月22日(金)19:00 開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 若手奏者とベテラン奏者をゲストアーティストとして迎えて行われる、田崎悦子さんプロデュースの室内楽シリーズ『Joy of Chamber Music』。一流奏者とのリハーサルや本番から田崎さん自身が受けた刺激を、今の若手に経験してほしいと発案されました。公開リハーサルと本番の両方を通じ、音楽がどのようにして創り上げられていくのか。田崎さんと奏者の間で積み上げていくコミュニケーションも見所のひとつです。

 まずは田崎さんに師事している“ヤング・アーティスト”、中島英寿さんと藤川天耀さんによる、ミヨー《スカラムーシュ》。「クリスマスの雰囲気に合うかな」と、明るさに満ちあふれたこの作品を選曲されたそうです。湧き上がるリズムに、自然に突き動かされるふたりの演奏には「本番前に行われたリハーサルとは大違い!」と田崎さんも大喜びでした。

 ここでゲストアーティスト、新倉瞳さん(Vc)がステージに。スイスの室内楽オーケストラ「カメラータ・チューリヒ」で首席チェリストとして活躍しながら、最近ではユダヤ音楽のバンド「ハイベバラガン」のメンバーとして、ユダヤ民族音楽の演奏にも力を入れています。高校時代に田崎さんのブラームスを聴き「この人から何かを授かりたい」と思い、田崎さんのピアノセミナーにチェロで参加されたという新倉さん。ブラームス《チェロソナタ第1番》は、お互いの音楽に対する深い信頼や尊敬の念を強く感じさせる演奏でした。

 最後のフランク《ピアノ五重奏曲》は田崎さん、城所素雅さん(Vl)、佐々木綾(Vl)、田中玲(Va)のヤング・アーティストと新倉さんで。どの楽章も濃密で、オルガニストだったフランク特有の多層的な音楽を聴かせてくださいました。

 アンコールは田崎さんと新倉さんで、ふたたびのブラームス《チェロソナタ第1番》より第2楽章。「音楽はこういうことをしでかしてくれる」という田崎さんのひと言を、全編を通じて体感できたコンサートでした。 

(R.K.)

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