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小塩 真愛 & 鯛中 卓也 ピアノジョイントリサイタル 開催レポート
《 東京藝術大学 表参道 フレッシュコンサート Vol.45 》
2017年12月8日(金) 18:30開場 19:00開演
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 

 

 12月8日パウゼにて、《東京藝術大学表参道フレッシュコンサート》の第45回目が開催されました。今回ご出演されたのは、小塩真愛さんと鯛中卓也さんです。

 前半に登場されたのは小塩さんです。小塩さんは同大学院を修了され、現在はザルツブルグ・モーツァルテウム音楽大学に在学されております。抜群の集中力による安定感のある演奏を聴かせてくださいました。冒頭のバッハ=ラフマニノフ《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番ホ長調》では、原曲の様式感と、ラフマニノフによって付け加えられた和声の華やかさや名人芸的な要素がバランス良く調和した演奏でした。次は、リゲティ《練習曲》より第5番〈虹〉と第10番〈魔法使いの弟子〉です。〈虹〉では独特な和声が美しく幻想的に弾かれ、ミニマル音楽的な〈魔法使いの弟子〉では、様々なモティーフが反復しながら様々な響きが作られて行く様子を鮮やかに表現されておりました。そして、最後はムソルグスキー《展覧会の絵》でダイナミックな演奏を披露されました。元となった絵画の世界にそのまま入り込んだような臨場感があったと同時に、貧富の差や過酷な労働などといった当時の社会背景も感じられる演奏で、様々な想像を膨らませながら聴かせていただきました。

 後半は、鯛中さんの演奏です。鯛中さんは藝大大学院およびポーランドのビドゴシチ音楽アカデミー修士課程を修了されております。今回はロマン派を軸とした興味深いプログラムを披露されました。最初は、シェーンベルク《6つのピアノ小品》Op.19です。シェーンベルクはロマン派音楽を生涯好んでいたとのこと。音色の美しさが際立ち、前衛的な響きの中にもロマン派の香りがどことなく感じられる演奏でした。続いて演奏されたのは、ベートーヴェン《ピアノソナタ第24番嬰ヘ長調「テレーゼ」》です。調性や曲の性格などもロマン派的な趣が感じられます。柔らかく語りかけるような第1楽章、可憐で愛らしい第2楽章、それぞれに作品の持つ内面性に焦点が当てられた繊細な表現が美しく、新鮮に感じられました。最後はロマン派の作品で、シューマン《交響的練習曲》Op.13(遺作変奏付き)です。楽器から様々な音色を引き出しながら、各変奏を表情豊かに弾かれ、俳優が様々な役を演じるように人間味のあるドラマティックな演奏を展開されました。

 最後に盛大な拍手を贈られながらお二人が登場され、アンコールにフォーレ《ドリー組曲》Op.56より第3番〈ドリーの庭〉を連弾で演奏してくださり、大変充実したコンサートとなりました。

(K.S.)

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