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石瀬 すみれ & 大野 志門 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.2>
2017年12月8日(金) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
『東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル』の第2回目は、石瀬すみれさんと大野志門さんがご出演されました。前半は大野さんで、J.S.バッハ《パルティータ第2番ハ短調》BWV826を披露されました。全6曲ともに、音程の跳躍や転調による効果や内声の表情などが豊かに表現されておりました。また、端正で隅々まで考え抜かれていながらも音楽に勢いと躍動感があり、中でも、第5曲〈ロンド〉でのシャープで切れ味ある表現はとりわけ印象に残りました。
後半は石瀬さんです。1曲目のモーツァルト《ピアノソナタ ニ長調》KV.576では、音の粒が綺麗で細やかなアプローチが光っておりました。第2楽章での濁りのない澄んだ響きと、第3楽章での笑い声が聞こえてくるような明るく陽気な表現は大変興味深かったです。2曲目のショパン《舟歌 ヘ長調》Op.60では、繊細で輝きのある音色が美しく、安定したテンポ感がありながらも自由な表現がなされておりました。
アンコールは、大野さんがドビュッシー《ピアノのために》より〈サラバンド〉で幻想的な演奏を、石瀬さんがカプースチン《8つの演奏会用エチュード》Op.40より第1曲ではじけるような演奏を聴かせてくださいました。お二人のフレッシュな演奏に客席から熱い拍手が贈られました。さらなるご活躍を期待しております。
(K.S.)
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