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安野 美咲 & 飯塚 健之介 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道〜
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.1>
2017年11月29日(水) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル>の第1回目は安野美咲さんと飯塚健之介さんのご登場でした。まず前半は、飯塚さんがバッハ作曲《イタリア協奏曲BWV971》とブラームス作曲《パガニーニの主題による変奏曲Op.35第2巻》を演奏されました。イタリア協奏曲では、耳に心地よい軽やかな音で、コントロールの良い音群、右手と左手のやり取りを聞くことができ、しっかりと構成された音楽に技術を感じました。パガニーニの主題は多くの作曲家を魅了し、ラフマニノフ、リストなど多くの作曲家によって変奏が試みられていますが、ブラームスの変奏曲はより一層複雑な構造を持っているようでした。特に第13変奏を美しく、艶が感じられる演奏をなさっていたのが印象的でした。
後半は安野さんによるプロコフィエフ作曲《ピアノソナタ第2番二短調Op.14》です。この曲は安野さんがいつか弾きたいと思っていた曲の一つだそうです。第1楽章の第1テーマと第2テーマのつなぎの部分は透明度が高い音で、別の世界へと誘うような豊かな表現で演奏されました。全体的に個性的なプロコフィエフの演奏でした。第4楽章はそれまでの楽章の要素、プロコフィエフ独自の世界が一堂に現れ華々しく曲が締めくくられました。
アンコールは連弾曲、ピアソラ作曲《アレグロタンガービレ》で、息のあった演奏をされました。楽しんで演奏なさっている様子が伝わってきました。会場も初々しい様子のお二人に温かい拍手で溢れました。これからよりたくさんの曲を経験し、お二人の音楽がどのように磨かれていくのかとても楽しみです。ご活躍を期待しております。
(K.T.)
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