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白河 俊平ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道〜
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.12>
2017年9月11日(月) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
第12回目を迎えた〈東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル〉9月11日は白河俊平さんのご登場です。今回まず演奏なさったのはバッハ=ジロティ『前奏曲ロ短調BWV855a』とバッハ作曲『幻想曲とフーガ イ短調BWV944』です。『前奏曲』ではよく響く幻想的な空間の中に一本の通った旋律が奏でられ、次の『幻想曲とフーガ』駆け巡るパッセージと、フーガ展開部での和声の変化、掛け合いが印象的でした。
次にチャイコフスキー作曲『18の小品Op.72』より第5曲「瞑想曲」を、温かい日差しが感じられるようなふくらみのある音色で演奏されました。
後半も引き続きロシアの作曲家の曲、ラフマニノフ作曲『前奏曲 嬰ト短調Op.32-12』、スクリャビーン作曲『24の前奏曲Op.11』より6曲の抜粋を披露されました。『24の前奏曲』は一つ一つがとても短い作品ですが、それぞれの曲の特徴をつかみ、1,2,4曲は音数が少ないにもかかわらず表情豊か、第6曲のAllegroでは打って変わり激しく勇壮な演奏でした。
最後のスクリャービン作曲『ピアノソナタ第4番嬰ヘ長調Op.30』では冒頭の天へ向かうような美しい音、旋律で始まり、息をつく間もなく第2楽章Prestissimo volando(急速に、飛ぶようにの意)に入り熱いクライマックスに向かっていきました。もともと長い曲ではないですがエネルギッシュな演奏に引き込まれ、あっという間に曲が終わり、ブラームス作曲『間奏曲Op.118-2』をアンコール曲にリサイタルが締めくくられました。素敵な演奏をありがとうございました。白河さんの今後益々のご活躍を期待しております。
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