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中山 瞳ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道〜
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.11>
2017年9月6日(水) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 〈東京芸術大学大学院研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル〉第11回の9月6日は中山瞳さんのご登場でした。今回のプログラムではバッハとシューマンの作品がそれぞれ一曲演奏されました。

 前半は6つの舞曲からなる、バッハ作曲《パルティータ 第5番ト短調BWV829》でした。均一なタッチで丁寧な音作りがなされており、また声部のバランスがよく、モチーフがはっきりと浮かび上がってくる美しい演奏でした。

 後半はバロック音楽と雰囲気を大きく変え、ロマン派の作曲家シューマンの作品〈ピアノソナタ第3番へ短調Op.14〉を披露されました。この曲はクララとの交際を周りに反対され精神的に不安定な時に作曲され、シューマンの落ち着かない内面をよく表しているそうで、全体的に曲にめまぐるしい変化がありました。息がつまりそうな激情と、時に差す希望に満ちた光の対比を表現され、中山さんが解説なさったようにシューマンの重く激しい感情を感じることができました。

 最後にラモー作曲《新クラヴサン組曲集第1番》より〈ファンファリネット〉で、シューマンで高揚した会場の雰囲気を穏やかに包み込みコンサートを締めくくりました。一方は素朴で他方は複雑に感情が表現されている、バッハとシューマン二人の作曲家を取り上げたプログラムで、中山さんの表現の幅、高い技術力を一度に味わうことができるいい演奏会でした。今後のさらなるご活躍を期待しております。

(W.T)

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