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三重野 奈緒 ランチタイムコンサート 開催レポート
東京藝術大学ランチタイムコンサート2017 in 表参道〜
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.6>
2017年7月6日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 『東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル』の第6回目は、三重野奈緒さんがご出演されました。今回のプログラムは、バロック、古典派、ロマン派、近現代の四期の作品を楽しんでいただけたらとの思いが込められ、それぞれの時代を代表する作曲家の作品で構成されておりました。

 冒頭のバッハ《平均律クラヴィーア曲集第1巻 第16番 ト短調》BWV861では、主題や音の流れ、和声の特徴などを細やかに表現された端正な演奏を聴かせてくださいました。次に演奏されたハイドン《ピアノソナタ第54番 ト長調》Hob.XVI:40 では、軽やかなタッチで、時折洒落たユーモアが感じられるような演奏を聴かせてくださいました。

 そして、ショパンの作品を2曲披露されました。一曲目の《ノクターン第16番 変ホ長調》Op.55-2では、くっきりとした音色で表現された旋律が美しく、二曲目の《序奏とロンド 変ホ長調》Op.16は、三重野さんと同じくらいの年齢の時に作られた曲とのことで「素直に入り込める作品」と述べられていたように、華やかで輝きのある演奏は大変魅力的でした。

 最後は、ラヴェルの作品で《夜のガスパール》より〈スカルボ〉と《ラ・ヴァルス》を演奏されました。スカルボでは、悪戯好きな妖精の笑い声や目まぐるしく動き回る情景を、ラ・ヴァルスでは、楽器をたっぷりと響かせながら煌びやかで豪華な雰囲気を表現され、いずれも幻想的で曲の背景が手に取るように感じられました。

 鳴り止まない拍手に応えられ、アンコールに披露されたリスト《愛の夢》では、甘美で語りかけるような演奏を聴かせてくださり、短いながらも贅沢なひとときとなりました。素敵な演奏をありがとうございました。

(K.S.)

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