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宮腰いづみピアノリサイタル 開催レポート
2017年3月24日(金)18:30開演(18:00開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 ピアニストの宮腰いづみさんによるリサイタル。東京音楽大学で学び、パリで学んだ宮腰さんは、演奏活動と共に後進の指導に尽力、子供たちの指導に力を注いでおられます。今宵のプログラムは、思い出深いパリで数々の名曲を生み出したショパン、ドビュッシー、ラヴェルの作品と、村木ひろのさん作曲の、子供のための素晴らしい作品で組みました。

 最初はショパンのノクターンを2曲。作品32-1は丁寧に音をつむぎ、しっとりと歌い上げました。作品32-2はときめきと気まぐれ、夢のようなひと時でした。

 続いて“子供たちへ”と題し、村木ひろのさんの『24色抒情音絵巻』より6曲が演奏されました。

 「蝶々(長調)がいっぱい!」はほっこり和やかな音楽。練習がウキウキ楽しくなるような曲でした。「ツェルニー55番」はツェルニー50番と60番の中間ぐらいの難しい曲で、音階練習と思いきやチャーミングに変身。「朝焼けの街は」は低音と高音それぞれの豊かな響きを、耳を澄ませて味わう曲。“ペダルを多用しながら、日の出とともに空の色が徐々に変わり、街の輪郭がはっきりしてくる様子を表現(プログラムノートより)”。音楽を大きく変化させることが学べます。

 「あー忙しい!忙しい!」はバッハ風対位法の音楽から、いたずらっぽく違う種類の音楽へ。現代の子供たちの忙しさを表しました。「チャイコフスキーに憧れて」は心のうちを告白するようなシリアスな曲。旋律の美しさが印象的です。「サンタはクリスマスに忙しい!」は無邪気なおとぎの国で、お菓子におもちゃ、子供が大好きなものばかりが頭に浮かんできます。作品集は全24曲。おすすめです!!

 リサイタルの後半はフランス音楽。まずはドビュッシーの『版画』です。やさしい響き、東洋の神秘を感じさせる「塔」。気だるいハバネラが心地よい「グラナダの夕べ」。雨模様から冴え渡る青空へ、庭の木々を濡らす水滴が陽光でキラキラ光る「雨の庭」。大人の音楽へと、雰囲気がガラリと変わりました。

 最後はラヴェルの名作『鏡』。繊細な音の群れはどこに飛んでいくのでしょう、「夜蛾」。暗闇と混沌、同音の連続が運命的な「悲しき鳥」。大海原で風を受ける帆、雄大な景色が広がる「洋上の小舟」。おどけたリズムと哀愁、超絶技巧が華やかな「道化師の朝の歌」。柔らかな響き、水彩画のような「鐘の谷」。以上、ゴージャスで謎めいた全5曲を、見事な演奏で締めくくりました。

 アンコールは、前半で演奏した「蝶々(長調)がいっぱい!」。やさしさと切なさが、心に染みました。2度目に聴くとまた違ったテイスト。素敵な曲ですね。

 子供たちとの楽しいレッスンの情景が浮かんでくるようなリサイタル。今後がまた楽しみです。

(H.A.)

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