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東日本大震災 被災地植樹支援
チャリティーコンサート at カワイ表参道 開催レポート
2017年
3月11日(土) 18:00開場 18:30開演
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 

 

 被災地の復興を願って行われている『東日本大震災 被災地植樹支援チャリティーコンサート』。震災発生の1ヵ月後には第1回目を、そしてこれまでにカワイ表参道では全9回、そのほか全国で全16回のチャリティーコンサートを開催してきました。この日も東京のほか、仙台、横浜、名古屋、大阪の全5会場でコンサートを行い、パウゼでの演奏会には東京音楽大学付属高等学校に学ぶ太田糸音さん、同大学で指導にあたる稲田潤子さんと石井克典さんの3名が出演。演奏に先立ち、黙祷が捧げられました。

 太田さんは、アルベニス《イベリア》より〈エヴォカシオン〉、《エスパーニャ》より〈タンゴ〉(ゴドフスキー編)と、ラヴェル《夜のガスパール》より〈スカルボ〉を披露。“記憶”の意を持つ〈エヴォカシオン〉の、静かに包み込むような演奏からは、特段彼女の祈りを感じられました。

 続いてステージに立った稲田潤子さんは、ドビュッシーの《映像第1集》より〈水の反映〉〈ラモー礼讃〉〈運動〉と、シャブリエの〈ブーレ・ファンタスク〉を演奏。躍動感あるシャブリエの印象が強く、連打のテーマをたくさんのキャラクターで弾きわけます。弾ける音は未来を明るく照らしてくれるような演奏でした。

 最後は太田さんの師でもある石井さんの登場。リストの〈コンソレーション第3番〉、シューベルト〈即興曲第4番〉、そしてショパンの〈幻想ポロネーズ〉。“慰め”のリストで優しく寄り添い、ショパンでは強さと繊細さの両方で前向きな気持ちにさせてくれます。どの演奏をとってもいつにも増して、一音一音が心に沁みた演奏会でした。

 当チャリティーコンサートの収益および寄付金は、被災地の防災林育成のために使用されます。今後も音楽を通じた復興への支援活動を継続していくとのことです。

(R.K.)

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