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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2017 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.8>
千葉 遥一郎 & 辻本 莉果子 ランチタイムコンサート 開催レポート
2017年1月27日(金) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタルの第8回目は、千葉遥一郎さんと辻本莉果子さんがご出演されました。パウゼには多くのお客様が集まり、お二人へ期待の高さが伺われました。前半は千葉さんによるラフマニノフ《ピアノソナタ第2番 変ロ短調》Op.36(1931年改訂版)です。情熱的で勢いのある演奏は非常に聴きごたえがありました。また、各楽章とも細部まで考え抜かれた知的なアプローチがなされ、主題や主要なモティーフの展開の仕方や織り混ざり方などが言葉を語るように自然に表現されていたことは、とりわけ印象に残りました。
後半は辻本さんで、ショパンの《ノクターン 嬰ハ短調》Op.27-1と《舟歌嬰ヘ長調》Op.60の2曲を披露されました。《ノクターン》では、グラデーションがかったような伴奏の上に旋律がふんわりと立ち昇るように弾かれ、幻想的な雰囲気が醸し出されていました。続く《舟歌》では、和声の繊細で洗練された響きと歌のように滑らかな表現が非常に美しい演奏でした。
鳴り止まない拍手に応えられ、アンコールは連弾でドビュッシー《小舟にて》を。柔らかく可愛らしい演奏で客席をさらに沸かせました。素敵な演奏をありがとうございました。
(K.S.)
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