《 ニュー・アーティスト シリーズ２０１６ in 表参道 》
第９回浜松国際ピアノコンクール出場ピアニストによる
コンサート・シリーズ　開催レポート
2016年12月22日（木）19：30開演 （19：00開場）
出演：佐野 主聞
会場：カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

　

シャンパンゴールドのイルミネーションが表参道の街を彩る12月下旬、「第9回浜松国際ピアノコンクール出場ピアニストによるコンサート・シリーズ」に、佐野主聞さんが登場されました。プログラムは、ショパンの《プレリュード嬰ハ短調》op. 45と《24のプレリュード》op. 28。どちらの曲においても、繊細な和声の変化が豊かに表現されていました。溜めるべきところで溜める必然のリタルダンドとその後の流れの作り方は素晴らしく、無理のない自然な歌い方が心地よかったです。とくに佐野さん自身が「傑作中の傑作」と評した《24のプレリュード》は、各曲のキャラクターを捉えた好演でした。会場の人々を作品の世界に誘い込むような第1番に始まり、第24番では最後の1音まで味わい深く聴かせてくださいました。今後の演奏活動にもぜひ期待させていただきたいと思います。 （Y. T.）

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