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飯田 茜 ピアノリサイタル 開催レポート
《表参道ランチタイムコンサート 2016》〜武蔵野音楽大学 vol.2〜
2016年12月16日(金) 12:00開演 11:30開場
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 12月16日の《表参道ランチタイムコンサート》は、武蔵野音楽大学大学院音楽研究科修士課程ヴィルトゥオーソコース2年生の飯田茜さんによるピアノリサイタルでした。この日は、シューベルトとショパンの後期の作品で構成されたプログラムを披露してくださいました。

 多くの聴衆で満席となった客席を前に登場された飯田さん。前半のシューベルト《ピアノソナタ第18番ト長調「幻想」》D.894では、楽器から深みのある柔らかい音色が立ち昇り空間に溶け込むような演奏が印象的でした。また、各楽章ともにドラマティックな表現がなされ「このソナタが歌曲なら、どのような歌詞が付くのだろうか・・・」と想像を膨らませながら聴いておりました。

 後半はショパンの《3つのマズルカ》Op.56と《バラード第4番ヘ短調》Op.52です。《3つのマズルカ》では、舞曲のリズムと躍動感、和声や転調で作られる曲の繊細な表情が巧みに表現されておりました。そして、言葉を一つずつ語るように丁寧に弾かれていた《バラード第4番》では、水面に波紋が広がっていくような幻想的な響きが大変美しかったです。

 客席からの鳴り止まない拍手に応えられ、アンコールにショパン《ノクターン ロ長調》Op.62-1を披露してくださり、充実したリサイタルとなりました。アンコール曲も含め、非常に高い音楽性が求められる作品ばかりでしたが、作品に対する真摯な姿勢による丁寧な表現と、それぞれの作品が持つ呼吸や歌を大切にされた奥深い演奏は素晴らしかったです。今後の更なるご活躍を期待しております。

(K.S.)

 

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