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清水弘治 ピアノリサイタル 開催レポート
《表参道ランチタイムコンサート 2016》〜武蔵野音楽大学 vol.1〜
2016年11月18日(金) 12:00開演 11:30開場
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 11月18日の『表参道ランチタイムコンサート2016』は、武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科を卒業後、同大学大学院博士前期課程ヴィルトゥオーソコースを修了された清水弘治さんのピアノリサイタルが開催されました。本日は、ショパンとリストの作品を軸とした盛りだくさんのプログラムで迎えてくださいました。

 多くの聴衆で埋め尽くされた客席を前に登場された清水さんが最初に披露されたのは、シューベルト《16のドイツ舞曲と2つのエコセーズ》D.783より〈ドイツ舞曲〉第4、12、14、7、8、6番です。各曲ともにリズムや間の取り方などの表現が絶妙で、舞曲のステップが感じられる演奏でした。

 続いて演奏されたハイドン《ピアノソナタ へ長調》Hob.XVI:23では、軽やかで音の粒に輝きがあり、当時の楽器での演奏を思い浮かべました。また、主題の展開の仕方や調性ごとの表情が細やかに表現されておりました。

 そして、ショパン《バラード第1番 ト短調》Op.23では、悲壮感が漂うワルツのような冒頭から言葉を一言ずつ語るように曲が進み、情熱的で荒れ狂うようなコーダまで、ひとつの物語のように曲が展開されていきました。

 ここから、リストの編曲作品が二曲続きます。一曲目のJ.S.バッハ/リスト《オルガンのための前奏曲とフーガ イ短調》BWV543では、重厚な響きが美しく、厳格な緊張感が漂う演奏を、二曲目のシューベルト/リスト《ウィーンの夜会第6番》では華麗で力強い演奏を聴かせてくださいました。

 最後はリスト《ハンガリー狂詩曲第15番「ラコッツィー行進曲」》で、鮮やかな技巧と民族的な表現が活かされた豪快な演奏を披露してくださり、客席から熱い拍手が贈られました。

 アンコールは、ラフマニノフ《練習曲「音の絵」》Op.33より第2番ハ長調を演奏してくださり、客席をさらに沸かせました。短いひとときでしたが、それぞれの作品のスタイルの違いと魅力が存分に味わえた充実したリサイタルでした。

(K.S.)

 

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