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<ピアノソロ>小関麻里 & <トリオ>中井志穂子(Pf)、
岩田優里愛(Vn)、大泉 穂(Fl)による演奏会 開催レポート
《表参道ランチタイムコンサート 2016》〜洗足学園音楽大学大学院〜
2016年11月9日(水) 11:30開場 12:00開演
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

  

 表参道ランチタイムコンサートシリーズ2016〜洗足学園大学大学院〜が開催されました。2部構成となっており、前半は小関麻里さんによるピアノ・ソロ、後半は中井志穂子さん(ピアノ)岩田優里愛さん(ヴァイオリン)大泉穂さん(フルート)によるトリオの演奏でした。

 前半のピアノ・ソロの小関さんはショパン作曲《エロールの「ルドヴィク」のロンド・ファヴォリ「私は僧衣を売る」による華麗な変奏曲 ロ短調》とフランク作曲《前奏曲、コラールとフーガ》 を演奏されました。ショパンの曲では、シンプルなテーマを透明感のある音で奏で、変奏部分では気まぐれに移り変わる楽想を愛らしく戯れるような遊び心のある音で彩られました。フランクでは一変して重厚感がありながらも、明るさを志向しているような音の響きが印象的でした。小関さんはこの曲に対し救いのイメージを持ち、祈るような気持ちで演奏したいと仰っていましたが、その思いが伝わってくるような演奏でした。

 続く後半のトリオはキュイ作曲《5つの小さな二重奏曲 作品56》とグーセンス作曲《4つのスケッチ 作品5》より1.伝説 2.セレナーデを演奏されました。キュイのこの曲は1. 冗談 2.子守唄 3.スケルツォ 4.ノクターン 5.ワルツという構成で、「冗談」でのピッチカートやくるくると動く細かいパッセージをはじめ、「子守唄」でのヴァイオリンとフルートの豊かな音色による掛け合い、「ワルツ」での期待感に溢れるピアノに導かれて始まる華やかで彩り豊かなワルツ、といったこの編成ならではのユニークさを生かし、魅力溢れる楽しい演奏でした。

 グーセンスは幻想的な雰囲気を醸し出しながらも、美しい織物のような繊細さもあり、優雅で雰囲気を堪能しました。2曲目の伝説は土着的でリズミカルな音ビートに合わせてユーモア溢れる気持ちの良い晴れやかな演奏でした。

 最後にアンコールとしてブラームス作曲《ワルツ第15番 変イ長調》をピアノの小関さんと中井さんによる連弾で演奏し、温かい雰囲気の中でコンサートは終演しました。

 四方それぞれの演奏を楽しんだひと時でした。今後のさらなる研鑽と飛躍を願っております。

(M.H.)

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