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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2016 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.7>
杉本 沙織 & 高橋 莉央ランチタイムコンサート 開催レポート
2016年12月20日(火) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 年の瀬も迫る12月20日、東京藝術大学ランチタイムコンサート2016 in 表参道〈音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.7〉が開催され、高橋莉央さんと杉本沙織さんが出演され ました。

 前半に高橋さんがドビュッシー作曲《「ベルガマスク組曲」より"月の光"》《ピアノのために》を演奏されました。「月の光」は柔らかで香り立つような音色が魅力的でした。また、光の冴え渡るような様子を表現した透明感のある音など、繊細で丁寧な音作りが感じられました。「ピアノのために」は張りのある生き生きとした音を中心にストーリー性の感じさせるような鮮やかな展開が光る演奏でした。ペダルやダイナミクスを巧みに利用し、聴衆を引きつける演奏でした。

 後半の杉本さんはスクリャービン作曲《2つの詩曲 Op.32》《ピアノソナタ第5番 Op.53》を演奏されました。「詩曲」の1曲目では全体の曲調の統一感を保ちながらも細かい表現の変化の引き出しの多さが、2曲目は気品を感じるワルツ調の中にもアクセントを生かした勢いのある演奏が見事でした。「ピアノソナタ」は冒頭から次第に物語が始まる期待感を作り上げ、徐々にのめり込むかのような内向的な激しさが感じられました。また、激しさとともに、一瞬の冷静さが垣間見られる部分もあり、緩急のついた立体感のある雰囲気が感じられました。2曲ともに、スクリャービンの音楽を的確に捉えていることが随所に伝わってくる演奏でした。

 最後にアンコールとしてドヴォルザーク作曲《スラヴ舞曲》をプリモを高橋さん、セコンドを杉本さんで演奏され、息のあった連弾で華やかに終えられました。

 学部の1年生とは思えないほどの充実した演奏で、今後がますます楽しみなお二人でした。さらなる研鑽と飛躍を願っております。

(H.M.)

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