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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2016 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.6>
久保 亮太 & 佐久山 修太ランチタイムコンサート 開催レポート
2016年12月9日(金) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 『東京藝術大学音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル』第6回目は、久保亮太さんと佐久山修太さんがご出演されました。

 前半は久保さんで、ショパンの《ノクターン第13番ハ短調》Op.48-1と《幻想曲ヘ短調》Op.49を披露されました。《ノクターン》では、暗闇に光が差すような美しさを湛えておりました。《幻想曲》では、ご自身による曲目解説の中で「ある種の英雄譚の印象を与える」述べられていたように、英雄の活躍を彷彿とさせるスケールの大きな演奏は聴きごたえがありました。二曲ともに、曲の鼓動を感じられるような安定したテンポ感、憂いと情熱を秘めながらも洗練された表現が印象的でした。

 後半は佐久山さんです。ラフマニノフの《ピアノソナタ第2番変ロ短調》Op.36を、1913年の初版と1931年の改訂版を折衷しての演奏を披露されました。爆弾が落ちたような痛烈な冒頭に始まり、独特な和声感が美しく表現されていた第1楽章、ノスタルジックで回想するような第2楽章、華やかでピアニスティックな第3楽章。ラフマニノフ特有の音楽語法やこのソナタの循環形式が自然に表現され、楽章全体を通してひとつの物語を感じました。このソナタの魅力を改めて実感いたしました。

 盛大な拍手に応えられ、アンコールはお二人の連弾で、フォーレの《ドリー組曲》より〈スペインの踊り〉を演奏して下さり、客席をさらに沸かせました。

お二人ともに、聴き手の想像力をかきたてるような演奏を聴かせてくださり、充実したリサイタルとなりました。今後さらに羽ばたいて行かれることを期待しております。

(K.S.)

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