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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2016 in 表参道
<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル vol.2>
石井 里佳 & 市橋 茉莉ランチタイムコンサート 開催レポート
2016年10月20日(木) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 東京藝術大学ランチタイムコンサート 2016 in 表参道<音楽学部1年生によるピアノジョイントリサイタル>の第2回目は石井里佳さんと市橋茉莉さんの登場でした。ご学友の方々をはじめ、若き俊英たちのフレッシュで意欲的な演奏を聴こうと大勢のお客様がいらっしゃいました。

 まず前半は、石井里佳さんがJ.S.バッハ作曲ブゾーニ編曲《シャコンヌ ニ短調》とショパン作曲《ワルツ第4番 ヘ長調 作品34-3》を演奏されました。堅牢で長い歴史を積み重ねた大聖堂を思わせるような重厚感に満ち、芯の強さを感じさせるシャコンヌには冒頭から圧倒されました。威厳のある演奏の後は、鮮やかで瑞々しいワルツで客席を爽やかな雰囲気に満たしました。

 後半は市橋茉莉さんによるショパン作曲《ワルツ第5番 変イ長調 作品42》、《幻想ポロネーズ 変イ長調 作品61》の演奏でした。ショパンの洒落心あふれる魅力的なワルツを、優雅さと気品を併せ持った音で華やかに彩り、市橋さんも楽しみながら弾いているのではないかと想像してしまうくらい、曲への愛情が感じられました。一転してポロネーズでは、瞑想的で味わい深い出だしから幸福感の溢れる回想的な場面まで、ショパンの世界観を丁寧に描いていらっしゃいました。最後のドラマティックでありながらも緊張感を失わず、突き進む勇気も感じられる演奏でした。

 ソロの演奏の後は、アンコールとしてドヴォルザーク作曲《スラヴ舞曲第1・2番》をお二人の息の合った連弾で演奏されました。生き生きとしたステップが楽しい気分にさせる第1番と、哀愁漂う旋律のはかなさが感じられる第2番と連弾ならではのソロとはまた一味違う楽しさが大いに感じられました。

 お二人の輝かしい演奏活動を願うと共に、これからの大学生活で大いに学ばれさらに磨き抜かれた演奏を聴きたいと思います。

(H.M.)

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