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桐朋学園大学学生によるランチタイムコンサート 開催レポート
〜ピアノ独奏と弦楽四重奏〜
2016年9月9日(金)12:00〜13:00
会場:カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
桐朋学園大学音楽学部主催の『ファカルティーコンサート&学生によるランチタイムコンサート』が「ロマン派の音楽」をテーマに9月9日と10日の2日間にわたって開催されました。9月9日のランチタイムコンサートは、学部3年生の方々によるピアノ独奏と弦楽四重奏でした。
前半は、小井土文哉さんによるピアノ独奏です。1曲目のブラームス《4つの小品》Op.119では、晩年の作品の奥深さが感じられる落ち着いた演奏でした。2曲目のスクリャービン《ピアノ・ソナタ第3番 嬰ヘ短調》Op.23では、この曲の世界観が余すところなく表現され聴き応えがありました。いずれの作品も、抜群の構成力、音色と立体的な響きの美しさ、歌のように滑らかな表現が印象的でした。
後半は、大内遥さん(第1ヴァイオリン)、藤村もりのさん(第2ヴァイオリン)、湯浅江美子さん(ヴィオラ)、金子遥亮さん(チェロ)で結成されたフィーリクス四重奏団により、メンデルスゾーン《弦楽四重奏曲第6番へ短調》Op.80が演奏されました。4つの楽器の音色と息づかいがピッタリと合い、まるで1つの楽器による演奏を聴いているように美しいハーモニーを奏でておりました。安定感がありながらも情熱的でほとばしるような演奏は迫力がありました。
出演者それぞれの作品に対する深い思い入れが伝わる上質な演奏を堪能できた素晴らしいコンサートでした。さらなるご活躍を期待しております。
(K.S)
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