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桐朋学園大学学生によるランチタイムコンサート 開催レポート
〜フルート独奏と声楽〜
2016年9月10日（土）12：00〜13：00
会場：カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」
岡崎陽香さん
松島理紗さん
前半は富永綾香さん（学部４年）によるフルート独奏です。演奏されたのは、メンデルスゾーン/H.シュテックメスト《「歌の翼」による幻想曲》、ドビュッシー《シリンクス》、カルク＝エラート《アパッショナータ》、ウェーバー/P.タファネル《「魔弾の射手」による幻想曲》の４曲。輝きのある音色と音楽を推し進める力が感じられる生き生きとした演奏で、これらの作品を色鮮やかに表現されておりました。なお、今回ピアノ伴奏を務められたのは西原瑠一さん（学部４年）で、フルートを引き立たせながら、豊かな音色で作品に一層の深みと彩りを与えておられました。
後半は、ソプラノの岡崎陽香さん（研究科１年）と松島理紗さん（研究科３年）による独唱と二重唱です。ピアノ伴奏を務められたのは青木ゆりさん（研究科修了・同大学声楽部会委託演奏員）で、お二方の息づかいに寄り添いながら、歌曲の背景を巧みに表現されておりました。
独唱では、岡崎さんがブラームス《メロディーのように》作品105-1とシューマン《献呈》で艶のある華やかな歌声を、松島さんがメンデルスゾーン《6つの歌》作品34より〈歌の翼に〉、シューマン歌曲集《ミルテの花》作品25より〈ズライカの歌〉で明るく透き通った歌声を聴かせてくださいました。お二方ともに歌詞の言葉を大切にされた丁寧な表現が印象的でした。
二重唱で歌われたのは、シューマン《3つの詩》作品29より第1番〈田舎の歌〉、《子供のための歌のアルバム》作品79より第15番〈幸福〉と第18番〈春の歌〉。お二方の美しい歌声と抜群の表現力にお客様も聴き入っておられました。
短いひとときでしたが、盛りだくさんの内容でハイレベルな熱演が繰り広げられた充実したコンサートとなりました。
(K.S)
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