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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2016 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.10>
高野 泰輔 ランチタイムコンサート 開催レポート
2016年8月3日(水) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

   

 毎回好評を博している『東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル』シリーズ。第10回目にご出演されたのは、高野泰輔さんです。本日は、ハイドンとシューマンのピアノソナタで迎えてくださいました。

 前半は、ハイドン《ピアノソナタ第56番ニ長調》Hob.XVI/42です。タッチやペダルが細やかにコントロールされ、当時の楽器のアーティキュレーションが巧みに表現されておりました。また、高野さんによるカデンツァもこのソナタに自然と馴染んでおり、隅々まで研究が行き届いている演奏のように思いました。

 後半は、シューマン《ピアノソナタ第3番へ短調》Op.14です。最初は「管弦楽のない協奏曲」というタイトルで出版されたこのソナタでの、ピアノとオーケストラによる多彩な音色をピアノ1台で表現する試みと、全体を貫く主題について解説をしてくださいました。各楽章ともに、色彩に富んだ音色で、主題やモティーフが対話をしているような表現がなされ、まるで協奏曲を聴いているようでした。中でも、第3楽章の深みのある丁寧な演奏は、とりわけ印象に残りました。

 客席からの盛大な拍手に応えられ、アンコールに披露されたシューマン=リスト《献呈》では、温かな演奏が客席を包み込みました。演奏と解説ともに、作品に対する真摯な姿勢と深い愛情が伝わってきた素敵な演奏会でした。今後のさらなるご活躍を期待しております。

(K.S)

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