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東京藝術大学 ランチタイムコンサート2016 in 表参道
<大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル vol.9>
池邊 啓一郎 ランチタイムコンサート 開催レポート
2016年7月22日(金) 12:00〜12:45(11:30開場)
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 『東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程1年生によるピアノリサイタル』第9回目は、池邊啓一郎さんがご出演されました。

 前半は、ブラームスの《3つの間奏曲》Op.117です。静かに瞑想するような第1番、重厚でしっとりとした第2番、落ち着いていながらも内に秘めた情熱が感じられた第3番。一つ一つの音の陰影を細やかに表現され、呼吸をするように自然な息づかいによる丁寧な演奏でした。晩年の作品ならではの奥深く味わいのある響きが大変美しかったです。

 後半は、スウェーデンを代表する作曲家の一人であるステーンハンマル(1871-1927)の《ピアノソナタ第4番ト短調》です。日本ではまだ馴染みの薄い作曲家ということもあり、今回作品の演奏が聴けたことは大変貴重な機会に思いました。ステーンハンマルはベルリンに留学し、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナーなどのドイツ音楽の影響を受けました。池邊さんも述べられていたように、このソナタの曲想がシューマンのピアノソナタ第2番を彷彿とさせるもので興味深かったです。めまぐるしい曲想の変化が細やかに表現された、情熱的で迸るような演奏は非常に聴きごたえがありました。

 客席からの盛大な拍手に応えられ、アンコールは「素敵なサロンにピッタリな曲を・・・。」と、レイナルド・アーンの《ワルツ第9番》で粋な演奏を披露してくださいました。短いひとときでしたが充実した演奏会となりました。

(K.S)

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