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日下知奈 室内楽シリーズ ベートーヴェン+(ぷらす) 全5回 開催レポート
第2回ベートーヴェン+東欧
共演Vn/ヨゼフ・シュパチェク(チェコ・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター)
2016年3月2日(水) 開場18:30 開演19:00
会場:
カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ 」

 

 昨年10月に始まった、ピアニスト日下知奈さんによる室内楽シリーズ、「ベートーヴェン+」。第2回の今日は、若くしてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターに就任されたヨゼフ・シュパチェクさんを迎え、シュパチェクさんのご出身国チェコの作曲家に光を当てた魅力的なプログラムを楽しみました。今回も大変多くのお客様にご来場いただき、コンサートは終始活況を呈していました。

 最初に演奏されたのはベートーヴェンのヴァイオリンソナタ二曲、有名な第5番ヘ長調「春」と、若々しく爽やかな魅力を持つ第6番イ長調です。ヴァイオリンの透明感のある響きに日下さんのピアノが変幻自在に寄り添い、自然でのびやかな音楽が繰り広げられました。

 休憩を経て、後半の東欧の作品に移ると、シュパチェクさんの演奏はまさしく水を得た魚のように勢いを増しました。まず民族色の強いヤナーチェクの《ヴァイオリンソナタ》では、主張のはっきりしたドラマティックな表現力で聴き手の心をつかみます。ドヴォルザークの《マズルカ ホ短調Op.49》では、生き生きとした曲想と、今にも踊り出しそうな自由闊達な演奏があいまって、会場から一段と大きな拍手が起こりました。ロマンティックなヨゼフ・スークの《愛の歌》(コチアン編曲)を経て、最後はスメタナのヴァイオリンとピアノのための二つの小品《わが故郷より》で楽しげに締めくくられました。アンコールはシューマンの《小さな子供と大きな子供のための12の連弾曲集》から〈夜の歌〉を。東欧音楽の美しさ、そしてヴァイオリンとピアノの見事なアンサンブルに酔いしれる、充実の一夜となりました。

(N.J.)

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