トップページ

コンサート情報

トピックス

概要

KMFミュージックフレンズ

CDメディア

リンク

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2016年 > 小竹島 紗子 ピアノリサイタル > 開催レポート

小竹島 紗子 ピアノリサイタル 開催レポート
《表参道ランチタイムコンサート シリーズvol.4》 〜昭和音楽大学〜
2016年
2月16日(火)12:00開演 11:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 表参道ランチタイムコンサートシリーズ第4回目となるリサイタルが2月16日(火)カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」において開催されました。今回は昭和音楽大学大学院で学ばれ、国内外で精力的に演奏活動を行っていらっしゃる小竹島紗子さんによる演奏でした。

 プログラムはハイドン作曲「ピアノ・ソナタ第50番 ニ長調」から始まりました。まぶしいくらいの明るいエネルギーに満ちた第1楽章から生き生きとした表情が光る第3楽章まで、すっきりと瑞々しい音が爽やかに吹き抜けていきました。

 続くリスト作曲「巡礼の年 第2年『イタリア』」より第1番「婚礼」では心穏やかで、幸せに満ちた音で会場を温かく包み込みました。静謐でありながら、遠くから婚礼の鐘の音も聞こえてくるかのような奥行きのある演奏で、この幸せな時間が終わるのが惜しいくらいでした。

 ロシアからはメトネル作曲「4つのおとぎ話」を情景豊かに演奏されました。家族の愛情が感じられるような第1曲や子供が駆け回って遊んでいるような第2曲など、子供や家族の生活の1ページを丁寧に描かれました。特に第3曲ではフレーズの余韻からも昔を懐かしむような思いが込められていて、細部まできめ細かに思いが行き届いた充実した演奏でした。

 編曲版ではシューベルト作曲/リスト編曲「ミュラー歌曲集第5番『どこへ?』」を演奏されました。原曲は「美しき水車小屋の娘」ですが、歌の美しい旋律とピアノの多彩な音を生かしたピアニスティックな旋律と歌曲の良さが十分生かされていました。美しく流れるような旋律とともにどこかへ流されていくように思ってしまうほど流麗で心地よい音の流れでした。

 最後はラフマニノフ作曲「ピアノ・ソナタ第2番 変ロ長調」を演奏されました。なだれ込むような勢いのあるパッセージで一気に引きつけ、幻想的で物憂げながらもはっきりとした音で豊かに彩っていきました。同じテーマであっても不安な表情、けだるい表情、意思のある表情、と多彩な響きで様々に変化していきました。磨き抜かれた透明感のある音が光る第2楽章、畳み掛けるような激しさと芯の強さを感じさせる第3楽章まで、途切れることのない深い集中力の中で堂々と威厳のある演奏を展開されました。

 たった1時間とは思えないほどの充実した内容と意欲的な演奏会でした。今後の更なる飛躍と輝かしい演奏活動を願っております。

 ホーム(ニュース) > コンサート情報 > 2016年 > 小竹島 紗子 ピアノリサイタル > 開催レポート