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EXCITING ENSEMBLE 第5回
〜若手音楽家育成応援プロジェクト 第5回〜 開催レポート
音楽監督/金木 博幸 (東京フィルハーモニー交響楽団首席チェリスト)
出演:金木 博幸、松本 望(ピアノ)、藤江 扶紀(ヴァイオリン)
2016年
1月12日(火) 19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

 

 

 2013年より、東京フィルハーモニー交響楽団首席チェリスト金木博幸さんの監督のもと展開されている若手音楽家育成応援プロジェクト、「EXCITING ENSEMBLE」。第5回となるこの日の出演者は、作曲家としてもご活躍中のピアニスト、松本望さんと、ヴァイオリンの藤江扶紀さんでした。プログラムに並んだ3作品は、いずれもコンサートのメインとなりうるような聴きごたえのあるものばかり。会場は今回も早くからたくさんのお客様で埋まり、出演者の方々の人気の高さがうかがわれました。

 前半では、金木さんによるお話をまじえながら、デュオの作品が2曲取り上げられました。最初に演奏されたのは、フランクの《ヴァイオリン・ソナタ イ長調》。優美で表情豊かな藤江さんのヴァイオリンの音色に、冒頭から一気に魅了されました。第4楽章ではヴァイオリンとピアノの流麗なアンサンブルがとりわけすばらしく、この名曲の魅力を改めて堪能しました。

 2曲目は、金木さんと松本さんによる、ラフマニノフの《チェロ・ソナタ ト短調 Op.19》 です。この作品は、作曲家自身が卓越したピアニストであったことも関係してか、「チェロ・ソナタ」といえどもピアノが華やかに活躍します。松本さんのピアノは、主張し過ぎず脇役に甘んじることもない絶妙のバランス感覚で、金木さんの雄弁なチェロとともに、音楽にドラマティックな展開をもたらしていました。

 休憩の後は出演者全員の共演で、チャイコフスキーの《ピアノ三重奏曲 イ短調 Op.50 『偉大なる芸術家の思い出に』》が演奏されました。金木さんは最初に、今回のメンバーについて、「若手」というよりも「音楽仲間」という感じ、とおっしゃっていましたが、お三方のアンサンブルは、まさしくそうした言葉の意味を実感させてくれるものでした。長丁場を通じて、終始密度の高い演奏を聴かせてくださった三人の音楽家に、会場からはいっそう熱のこもった長い拍手が送られました。

(N.J.)

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