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宮岡 緑&山口裕子ピアノ・ジョイントリサイタル開催レポート
くにたちサロンコンサートin表参道 シリーズ Vol.20
2015年12月3日(木) 19:00開演 18:30開場
会場:
カワイ表参道 コンサートサロン「パウゼ」

  

 表参道の美しいイルミネーションと多くのお客様による温かな雰囲気の中、くにたちサロンコンサートin表参道シリーズの節目となる20回目の演奏会が開催されました。国立音楽大学を首席で卒業され、輝かしく演奏活動をされている宮岡緑さんと山口裕子さんによるピアノジョイントリサイタルです。

 前半は宮岡さんが演奏されました。バッハ作曲《フランス組曲 第6番 ホ長調》では、ゆっくりとしたテンポの舞曲は丁寧ですっきりとした爽やかさを、早いテンポの舞曲では生き生きとした鮮やかな演奏をされました。各舞曲のリズムの面白さや雰囲気の違いを生かした、小さい曲集ながらも充実感のある演奏でした。続くブラームス作曲《幻想曲集》は晩年のブラームスの物思いに耽るような味わい深さが引き立っていました。様々な過去の回想を経て、最後のカプリチオでの前向きすぎず、後ろ向きすぎず、心地よいタッチがとても印象的でした。

 後半は山口さんによる演奏で、はじめにレーガー作曲《暖炉のそばの夢より》を演奏されました。まどろむような夢心地の情景と穏やかさに温かい気持ちになりました。続いてシューマン作曲《幻想曲 ハ短調》を演奏されました。レーガーとは一変したメリハリのあるタッチで期待感に満ちた冒頭から山口さんの世界に引き込まれました。特に2楽章の思わず楽しい気分になるような溌剌さや幸福感の溢れる雰囲気はとても魅力的でした。

 プログラムの最後は宮岡さんと山口さんの連弾によるブラームス作曲《16のワルツ》で締めくくられました。連弾ならではの重厚さや対話を生かした、充実した演奏でした。

 ソロや連弾でお二人の演奏を存分に楽しむことのできた一時でした。今後のさらなる飛躍を願っております。

                            (M.H.)

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